老犬
もうそんなに走れない
若くはない
毛のつやももういない
目はさらに悪く
耳も悪くなり
鼻はあれだけ良かったのに
悪くなっている
ぼんやりしている
暖かい日なたで
涼しい日陰で
あくびしながら
多分寿命は近い
それを知ってか知らないのか
いろいろ思い出している
昔 風の様に走ったのを
さっきの睡眠を
そして また寝る
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